2015年の野球界では、現役巨人軍選手が野球賭博に参加したとした大きな問題となりましたが、6年前の大相撲界でも野球賭博をめぐって大きな問題が発生していました。
現役の力士や親方が解雇されただけでなく、本場所の開催中止も検討されたり、大相撲界と暴力団との関わりも報道されたりと、社会に極めて大きな影響を与えたのが、大相撲野球賭博問題でした。
発覚の経緯は、2010年夏場所期間中に発売された「週刊新潮」に、大関琴光喜が暴力団が胴元の野球賭博に参加しており、恐喝を受けているとする記事が掲載されたことです。
その後の調査で、琴光喜の他にも、現在も現役で活躍している豪栄道や隠岐の海に加え、元関脇貴闘力の大嶽親方など親方の関与も明らかになりました。結果として、琴光喜と大嶽親方は解雇処分に付されることになります。
その後、八百長問題が発覚し、賭博と八百長に揺れた大相撲界はとうとう本場所の中止という前代未聞の事態へと発展していくのでした。