プロ野球移籍市場 その判断は正しかったのか

2019年も新たなシーズンに向かってプロ野球がスタートを切りました。各球団キャンプに突入し、新戦力や注目の選手などの一挙手一投足が注目をされています。

しかし、昨年の移籍市場に走った衝撃は、巨人ファンを中心に相当なものだったのではないでしょうか。FAの人的補償として球団の顔ともいえる内海哲也投手、長野久義選手の両選手が西武、広島へと、それぞれ移籍となりました。2人とも「生え抜き」の功労者ともいうべき存在です。他にも、共通点として他球団への入団を断り巨人を選んだという巨人愛を持つ選手としても知られています。

内海哲也投手は、近年ケガなどに悩まされてきたが復活の兆しを見せていました。長野久義選手にいたっては2018年度序盤は不調だったものの、それ以降は調子を上げ入団から9年連続100安打を達成するなど、レギュラーとして活躍していました。

もちろん、誰を人的補償のプロテクトに入れるのか、球団の考えもいろいろとあったことでしょう。巨人には、以前にプロテクトから外した若手を指名され、他球団で活躍する選手となったという苦い経験もあります。球団にとっても苦渋の決断だったのかもしれません。

いろいろな考え方はあるのかもしれませんが、他球団からすぐに大物選手を補強するという方法にも疑問はあります。これでは、頑張っている若手の選手になかなかチャンスがもらえないのではないでしょうか。内海哲也投手、長野久義選手のような生え抜きの選手を育てることも必要なのではという思いもあります。

とはいえ、選手たちは一生懸命に野球をプレーしています。野球ファンとしては、レギュラーを狙う若手はレギュラー奪取を、移籍した選手たちは新天地での活躍を祈るばかりです。