2007年3月に西武ライオンズが東京ガスの木村雄太投手と早稲田大学の清水勝仁内野手に現金を供与していた「西武裏金問題」は、プロ野球界に大きな波紋を広げた黒い事件となりました。
2004年の春から2005年の秋にかけて、スカウトが2人の選手に対して1300万円近くをスカウト行動として渡しており、その後の調査でも、別の5人のアマチュア選手にも契約金の前渡しの名目で6000万円余りと、アマチュアの監督にも謝礼として170名に現金が渡されていることが発覚しました。
特に清水選手は高校時代から西部の練習に参加していたことがあるなど、懸念されていた高校生の関与が明らかになり高野連との関係にも影響を与える問題となりました。 プロ野球界の新人選手獲得の競争は激しく、昔から裏金の問題は指摘されていましたが、このことによってファンを裏切るだけでなく、有望な選手の将来の夢をつぶすことにもなり、その後のプロ野球界のあり方だ問われる大問題となりました。