高校球児だった宇梶剛士

ドラマや映画、CMなどで活躍中の宇梶剛士さんは、その立派な体格に似合わない優しい笑顔とユーモアを備えた俳優ですが、若い頃は暴走族の総長として暴れ回り、少年院に入れられたという壮絶な過去を持っています。 ここまでは有名な話ですが、他にあまり知られていないエピソードがあります。

実は彼はもともと甲子園を目指す高校球児で、拓殖大学第一高等学校で野球部に所属していました。 恵まれた体格だったこともあり、プロ野球のスカウトから注目されるほどでした。 しかし、暴力事件を引き起こして逮捕され、甲子園への夢もプロ野球選手への夢も絶たれました。

少年院でしばらく過ごし、出所後、高校を中退してしまいます。 その後もなかなか立ち直ることができず、暴走族へ。 メンバーの中でも飛び抜けて体が大きく、ケンカもめっぽう強かった彼は総長となり、ケンカに明け暮れます。 その後、再び逮捕され、またしても少年院へ。この後ようやく更正した彼は、名優チャップリンの伝記との出会いにより、俳優を志すこととなったのでした。