世界レベルの野球が見られる試合と言えば、それはやはりアメリカのメジャーリーグでしょう。サッカーのワールドカップやオリンピックのように、世界の国同士で戦うワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が登場しましたが、正直なところ、まだまだ最高峰の権威というにはほど遠いです。世界最強の野球チームを決める大会ですが、アメリカのメジャーリーグで活躍する選手たちの出場が少ないのです。
第1回・第2回大会と優勝を逃してきたアメリカは、ようやく本腰を入れ、メジャーリーガーの派遣を行ってきて、第4回大会でWBCの頂点に立ちました。このWBCになかなかメジャーリーガーが参加しなかったのは、WBCに照準を合わせてしまうと、肝心のメジャーリーグに調整がしにくく、活躍できる可能性が低下すると考えられたからです。
また、大会中に恐れのある怪我も大きく心配されました。つまりは、世界一の野球王国を決める大会よりも、世界最高のリーグであるメジャーリーグで活躍する方が重要だと考える人たちが多いということです。1つ1つのプレイの質が高く、超1流のピッチャーが沢山いて、甘い球を投げれば下位打線であっても軽くスタンドまで放り込んでしまうパワーがあります。
とにかく、世界レベルで活躍するプレイヤーを見たいなら、現在のところWBCではなく、メジャーリーグということになるでしょう。